ゼロワンネーブルハウスにはさまざまな人やさまざまな想い、気持ちが集ってきます。心温まるエピソードやゼロワンからの提案、本音などをこちらでご紹介させていただきます。

長寿の秘訣編 住宅改造編 福祉機器(お店で)編
住宅改造編

玄関までが階段になっている住宅での話です。
高齢の方は階段があるために一人で外に散歩も行けないという相談が増えてきています。

先日、和泉市の新築の住宅にお伺いしました。
玄関までの階段が17段ありました。
購入された時は何も思わなかったのですが、生活するにしたがって苦労されるようになっています。

車椅子用の階段昇降機の見積もりを取ったところ700万円もするといわれたそうです。
どうにかこの不自由さをなくせる工夫はないか!

我々の苦労するところがここにあります。
福祉用具を選定するということは単に特定の商品(機器)をお勧めするのではなく、それぞれの商品の機能をすべて把握した上でその人に一番合ったものを提供して日常生活に役立ててもらうことだと思っています。
≪お父さんはアイデアマン≫
あるお宅のことです。
そのお宅はお母さんが脳卒中で片マヒになり、お父さんが身の廻りのお世話をされています。それはもう献身的に介護され、毎日のリハビリ通院の為にと、車椅子のままでも乗れる車を買われる程の力の入れようです。
それまでにも、何度もお伺いしていたのですが、ある日、お風呂に入る為にシャワーチェアを考えている、との事でお伺いしました。いろいろ話をして、お風呂の入り口などを見せてもらっていたところ、「自分でも考えて作ったけど、どうもうまくいかない。」との事。
「どんな物を作ったんですか。」と、お聞きしたところ、ホームセンターでキャスターや固定の為の金具等を購入され、食事用の椅子が、キャスター付の板の上に固定され、シャワーチェアとして登場したのでした。
それはもう立派なもので、敷居さえなければ充分活躍するものでした。
お父さんのアイデア行動力には脱帽しました。
≪初めての納品≫
初めてベッドの納品に同行させてもらい、二人がかりでベッドを運んでも少しの距離でくたくたになり、やっとの思いで運び部屋へ上がると、部屋にはおばあちゃんが、ちょこんと布団の真ん中に座り、こちらを見ていました。
組み立てが終わると、自分でベッドに上がるといって、手すりにつかまりながらゆっくり、ゆっくり上がっていき、とても気に入った様子で座っておられました。おばあちゃんのその顔を見ると、今までの疲れがとれ、この仕事を続けていきたいという気持ちになりました。
≪6ヶ所のチェック≫
1ヶ所だけの住宅改造の問合せをよく受けます。
浴室だけ、便所だけの改造依頼の連絡をいただき訪問いたします。

その場合、必ず 玄関 、 浴室 、 便所 、 居室 、 廊下 、 洗面所 の6ヶ所をチェックし、総合的にコーディネートしています。

福祉目的の住宅改造は上の6ヶ所の関連性が伴います。
又、部分部分での追加工事は費用が余計に高くことから、より効率的な改善を提案するよう心掛けています。
≪スリッパ≫
パーキンソンのおじいさんがいました。おじいさんはスリッパが思うようにはけないのではだしでトイレに行きます。
「便所は(足が)冷たくて行くのがいやじゃ!」とおじいさんはいつもおっしゃっていました。
このような場合、通常タイル貼りの床の上へコルク材か透過性の良いゴムチップタイルを敷き詰め、保温性のあるもので対応しています。
また、こういったパーキンソンのおじいさんはおしっこを便器からこぼしてしまいます。
コルク材・ゴムチップは簡単に掃除ができます。
≪げたばこ(かまちの秘密)≫
玄関のかまちが高く手前に踏み台をつくっておいてある御家庭がよくあります。踏み台をおくと玄関がせまくなってしまいます。
又、かまちを低くする工事をしている御家庭もありますが、かまちを低くしただけの工事にとどまっていることが多いように思われます。
踏み台を作る場合には、げたばこにもなる踏み台を作ります。
同じかまちを低くする工事でも、低くしたかまちにげたばこの機能をとりいれた工事(靴が収納できるかまち)を提案し実施いたします。
≪スロープの恐怖≫
玄関のアプローチスロープが急すぎることがあります。
門扉から玄関にかけてコンクリートでスロープを作ったのはいいのですけれども、角度が急すぎて本人はおろか、介助する人が車椅子を押し上げ、家に入るのが非常につらい状態の所もありました。当然、家から出るにも苦労されていました。
スロープは'高さ/長さ'が、約 1/12〜1/15 になるのが理想です。
又、そのスロープが長くなるようなら踊り場を設け、休けいができるような工夫も必要です。
直線での施行が無理なら、曲線も考慮していかなければいけません。
スロープへの改造が不可能な場合は、予算が許せば昇降リフトの設置も検討いたします。
≪水道管には触れるな!!≫
庭先に埋め込み用の手すりをつける工事を行いました。
せっせと地面を掘っていたら急に水がいっぱい吹き出してきました。
十分に下調べは終わらせていたのですが、あの水道管には参りました。
おかげで大赤字。トホホ。
≪安上がりだけではダメ。(見た目も大事)≫
ゼロワンでは屋内でのステンレス製手すりの取り扱いをしていません。
その素材選びについてのレポート。
せっかくつけた手すりがその御自宅には似合わない、とか御不満の声を聞くことがあります。
立派なお屋敷に安っぽい木製集積材の手すりを取り付けてしまった御家庭もありました。
それぞれの御自宅との調和性も十分に考慮し、素材選びにも御家庭の方と一緒に十分な検討が必要です。
≪おじいちゃんが一番エライ≫
おじいさんが2階での生活のため、階段昇降機の設置を希望されている御家庭がありました。
1階での生活に変更できる場合は、お部屋の変更を提案し、住宅の改造よりも生活の改善を行わなければならない、と100%思っていました。
がしかし、ズッーと2階で住みたいとおっしゃるおじいさんもいらっしゃいます。
御本人の意志の尊重も十分な検討課題です。
≪お風呂のスノコ≫

お風呂にヒノキのスノコを2枚置いていました。
2枚割れにはしているものの、スノコの厚さが12cmもあり、おばあさんでは重たくて掃除できません。かといって、掃除をしなければスノコはぬめってきます。
最近では樹脂製の軽いスノコもありますが、値段はまだ高く、予算がないときには、やはりヒノキ製のものをお勧めしています。
ただ、可能な限り分割する等、掃除のことは必ず配慮しています。

≪ベッドの納品≫
つい先日ベッドを納品しました。
そこのご家庭はおじいさんが障害を持っていらっしゃる方、でほとんど自分ではたったり座ったりすることができず、口もはっきりとは聞けない状態だそうです。おばあさんと娘さんがつきっきりで介護している家庭でした。
おばあさんと娘さんが少しでも介護する負担を軽くし楽に成るだろうとベッド、スロープ、入浴用品の購入を考えられました。
当日、ベッドを組み立てながら、介護する上でのいろいろな苦労話を聞き、家族の方も本当に大変だなと思い、これで少しでも負担が軽くなるといいのにと思いながら組みたてていました。
納品が済んだ後、娘さんがついでにしてほしいことがある。
「以前、納品した車椅子の足台が高すぎておじいさんの足がつっかえてしんどそうなので、低くしてほしい。」
ということなので足台を調整しました。
娘さんがおじいさんに「よかったなァおじいさん。おにいちゃんがちゃんと直してくれたでー、これで足が楽やろー」と言われました。
車椅子に座っているおじいさんが「すまんなー、ほんばにー」と声を出されたのです。おばあさんと娘さんはすごく驚かれて2ヶ月ぶりにしゃべったと喜ばれ、おじいさんが口を開いたことよりもおばあさんと娘さんが涙を溜めて喜んでいるのが本当にうれしく感じられました。
家族の方の介護と介護されている御本人の苦しみと少しの喜びを同時に感じた納品でした。

後日談
日常生活の給付制度を案内させてもらい、その制度が使えたので先日納品(ベッド他)してリハビリと介護軽減のための使い方を説明したところ、何から何までお世話になって有難うと本当に喜んで頂けました。